2008年11月06日

存在の耐えられない軽さ

存在の耐えられない軽さ

ミラン・クンデラの小説のタイトルを借りてみた。

書く前にニコンを三台も続けるファンであることを明言しておく。

先日カメラショップに見にいったニコン・キャノンのコンパクト機の上級モデルの
サイズと重さを書いたのだが、そのサイズを正確に伝えることができなかった。

よくあることに、比較するものがなければサイズとは正確には伝わらない。
ここはカメラ評サイトから一枚お借りしてお伝えしたいと思います。

このカメラはニコンの最新コンパクトデジカメのトップエンドとなるCOOLPIX P6
000というモデルである。
カメラとして丹精なルックスを持っており、モニターのみで撮るのに不安を持つ
カメラファンには工学ファインダーを持つモデルとして期待されるところである。

先日も書いたとおりに、実機を見ると、ニコン機とライバルのキャノン機とも
驚くほど小さい感じがした。

写真で見るように、手でつまめるほどの大きさは、もともとコンパクトデジカメ
を持つ人には驚かれないサイズながら、少々小さすぎると思った。

一眼デジタルカメラを持たない際に持ってゆくサブ機、もしくはメイン機として
使うならば、もう少し大きくズッシリしていてもいい。
いずれにしても、ポケットに入れるにしては大きく、重いのである。

小さいカメラとはいずれ使い難いのは、指があまるからだと思っている。
グリップでしっかりカメラを支えて確実なるシャッターを切るには、ある程度の
持ちサイズと重りがいる。

撮る対象に対しても、小さすぎるよりある程度のサイズがあるほうが「ホンキ」
を醸すこともできるし、本人の「ヤルキ」も創出するのである。

これに慣れてコンパクトな写真生活の日をつくるか否か、おおげさでなく適度
であるカメラとはどんなものか。

デジカメは簡便なることをテーマにシェアを伸ばしている。
そこにまだ適度なカメラサイズは存在していないようにも思える。

かつての銀塩コンパクトならば、もう少しカメラとしての存在感があったように
思うのだ。



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