2008年08月17日

読めないブログ記事

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「書き、撮り、語り広げる」

SEAESの一人ことイチローの仕事はこの三つにある。このどれか、もしくは
全てを仕事としてお役に立てるのが役目であるのだが。

76歳になった母と話していた。

「ぶん屋さんの簪がね、人気があってね」

母は苦労人でもあり、孫を育て上げたから若いものから戦時中の話まで
通ずるという人生の先輩である。

「これ、読めるのかしら」と母が言うのは「簪(かんざし」という字である。

「今の若い人は読めない人が多いわよ」 母は70の挑戦として漢字検定
に挑戦中だから漢字の読み書きに詳しい。

「経験がなければ読めないものよ」と教えていただいた。

ゆえに最近はふりがなをつけることをはじめていた。 これが商売における
丁寧である。

さらに母は言う。

「簪を知っている人がいるのかしら」

今の若い方や若いお母さんには見たことも経験もないのではと言うのです。

「なるほど母さん」と感心したものの、大いにありえることなのだ。

土地名や苗字などの「よみ」など地域に特化したものなどは、一生かかって
も覚えきれないものがある。 文化とはそういうものなのだ。

ならば、簪(かんざし)も蜻蛉玉(とんぼだま)も読みはもちろん、見たことも
触ったこともない人がいるはずなのだ。

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ぶん屋さんのブログはと見れば、しっかり簪(かんざし)を使用しているとこ
ろを表現していた。

私たちは表現のプロなのだが、案外まだまだ落とし穴がある。

誰にでも想像しえて、さらに丁寧であれば訴求がはじまるはず。

さらに丁寧にお伝えしよう

母に教えられた午前のことでした。


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