2008年07月28日
石灯篭の夏
古いお寺が涼しげに感じるのは高い高い森が天井になって、風のトオリミチに
なっているからでしょうか
たまに鳥が飛んで葉を揺らす以外はなんの音も聞こえない。
セミもどこか遠くのBGMのようになっています。
カメラを持ってきたから古い石灯篭を撮ってみると面白いことに気づきました。
普段カメラはオートフォーカスで撮っていますが、オートフォーカスはとても苦手
とする対象があります。
たとえばメッシュのフェンス越しの風景を撮る。
たとえばバックネット越しに野球の選手を撮ったりするのは手前のフェンスの
格子がじゃまをしてしまうのです。
石灯篭は斜めの格子を持っていました。
全体を撮るのならばかまいませんが、格子にフォーカスすればその狭い格子
の間からの向こうはフォーカスがあわないのです。
少し工夫して格子の向こう側にフォーカスを当てると格子から覗いたひし形の
景色が見えてきました。
写真は目でみた空間を切り取ることですが、ここでは斜めの格子が切り取り
を義務づけている。
そこを覗いてはターゲットを探すのです。
そこから何がみえるか、可能性の中で対象を探すのです。
これも仕事へのアプローチの方法の一つですね。
Posted by もとお@SEAES at 14:21│Comments(0)
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