2010年03月03日

ある担当者とのやり取り




先日、ある団体から脱退した。

その手続きを行うために窓口に行って、
脱退の手続きを行いたい旨を窓口近くにいた人(若い女性)に伝えた。

すると、その女性(担A)からは以下のような事を言われた。


小生:「脱退の手続きを行いたいのですが。」
担A:「廃業か倒産でもされたんですか?」

小生:「....」
担A:「少々、お待ち下さい。」

担当者、席を外して入会した当時の担当者(担B)を連れてくる。

小生:「辞めたいので手続きをお願いします。」
担B:「廃業か倒産されたんですか?」

小生:「入会していても意味が無いからです。」
担B:「そうですか。」


しばらく沈黙のあと、手続き用紙を差し出され、
必要事項を入力し、脱退の手続きは完了した。


この一連の発言から何かお感じになるだろうか?


この団体とは”浜松商工会議所”の事だ。

まだ弊社は、かろうじて会社が存続しているので、
驚いたけど、何とか踏みとどまる事が出来た。

しかし、当事者の方だったらと思うと、ぞっとする。

こういう心ない担当者がいる団体が、本気で浜松駅周辺をはじめ、
中小企業を支援しようとしているなんて、信じられない。

結局のところ、
中小と言っても業績の良い”優等生企業”のみを相手にしているために、
今、この瞬間に困っている企業へ何の手も差し出せないのだ。

※痛みがわかっていないのだ。

そう、「辞める」という申し出に対して「廃業か倒産ですか?」という事を、
悪びれることも無く聞ける無神経な担当者がいるのだから。

実は、昨年の下期で脱退しようとしていたのに、
手続き上の問題で半年伸ばして欲しいと言われていた。

また、脱退手続き方法に関して調べてもホームページに記載が無いのだ。
その為、前日にやめ方についてメールにて問い合わせしていたのに、
全く連絡が無い。

彼らが言う”中小企業支援”なんて所詮、絵に描いた餅以外の何者でも無いという事が、
良くわかった出来事だった。


「飛ぶ鳥、後を濁さず」


十分、わかっての事です。

いや、なぜこの話しを書いたのかというと、
もし何の悪気も無く「廃業や倒産」という理由を言っていたのなら、
本当に現実と乖離した状態、もはや現実を何も知らない組織なんだという事を、
もっと認識して欲しいからです。

本当に”廃業や倒産”が多いことも想像は出来ます。
でも、少し直球過ぎやしませんか?

関係者の方も読んで頂けるかもしれませんので、
あえてブログにエントリーさせて頂きました。

担当者が誰なのかなんて全く覚えていませんが、
私に放たれたその言葉達は、私の心に突き刺さり、とてもショックを受けました。

「脱退される理由はなんですか?」
と聴くくらいの配慮があっても良いと思います。

こんな話、別に大した事ないのかもしれません。
でも、言った人よりも言われた方が確実に覚えているものです。

お気をつけ下さいと啓蒙すると共に、
自分への戒めとしてエントリーしておきます。


■浜松商工会議所 Digital NEWing 電話:053-452-1111
http://www.hamamatsu-cci.or.jp/

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この記事へのコメント
身につまされるような記事として読みました。
もしそこに当事者としていたらと思えば読み逃せない問題ですね。

以前同業者組合について考えたことがありました。これも決して仲がよい訳ではなく協定をした価格を守ろうという監視面での力を作ろうとするもの、実態などはありません。

いずれにしても対応する方が「想像」も出来ないこの体たらくでは入会している意味もありませんね。

商業の基礎は対面した時の対応であります。
もしその程度のことが人として学べていないのであれば窓口にすらいるべきではない。
商業とは創造であり想像力である。仕事とは人を思いやる心がなければ成り立たぬ。

恐ろしい話を聞いてしまった感じですね。
また、その程度のレベルと知りました。
仕事の前に人として必要な資質を持たずにいること、ちょっと同情したいほどに思います。一年中、春の中にいるのでしょうね。

まずは脱退おめでとうございます。
Posted by イチロー at 2010年03月03日 18:50
>イチローさん

コメント、ありがとうございます。

おっしゃる通りですね。

『商業とは創造であり創造力である』

あと、紛れも無く“サービス業である”という事を意識して欲しいです。

事務的にもほどがありますな。

呆れます。
Posted by もとお@SEAES at 2010年03月04日 12:43
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