SEAESの眼(SEAES EYES)

ん、まてよ・・と考えればスズキ自動車の普通車は全て「S」や「エス」がつくことに
気づく。

なるほどSX4（エスエックスフォー）、スイフト、スプラッシュがあり、エスクードと並
べば、スズキの「S」の自信が見えてくるのです。

時にスズキのエスクードが２０歳を迎えたそうでおめでとうございます。
昨日のジムニーに続き、スズキが本社を置く静岡県浜松市ならではの車がエス
クードなのです。

じつはジムニーが好きでエスクードに乗り換える人は多くない、ジムニーは究極の
スモールであり、むしろ悪路（海岸や山など）を走らざるをえないプロか趣味人が
乗っております。

そこに現れた初代が売れた（少なくとも浜松市周辺では）のはジムニーに横目を
使っていたおじさんたちが始めての４駆を手に入れたからでありました。

浜松は海に川に湖にと釣り魚を選びません、四季を通して乗り入れるだけ乗り
入れて道具をかついで行く釣り師が多くおります。
川がはじまれば、天竜川の石ころだらけの河川敷を走っってまいります。

それでいて、しっかりフツー乗りも楽しめるとなりますとお父さんたちの究極の選
択となりまして初代エスクードが売れたものでありました。

後ろを開けてみますと、釣り道具にキャンプ道具まで乗せてありますのは趣味人
でありながらよき家庭人でもあるお父さんならではの車なのでした。

あれから２０年、お父さんたちはもう趣味もごくおとなしい釣り、あとはお母さんと
二人で山の立ち寄り湯に行き、帰りには採れたて野菜を買ってくるという過ごし方
となりました。

「随分立派になりましたねえ」とお母さんが褒めるのは新型のエスクードではあり
まして、「乗り心地もいいわあ」などと言っているうちに、高いびき。

お父さんは「乗り心地じゃなくて寝心地だろ」と、口、、、には出しませんで腹に納
めながら運転をしているという様子であります。

エスクードに乗るたびに、「お前が最後の車かもな」と思い、お母さんよりいたわり
ながら乗っているというのは・・・・明日のこころだ！