SEAESの眼(SEAES EYES)

昨日山道を走っていると、終末の山のワインディングにはさまざまな車が走り、
その時の先頭は大きなセルシオが走っていた。

黒塗りのその車はワインディングの前の道で数台を一気に抜いてゆくほどの
走りを見せる高級車、若いカップルが乗り込んで山への道に消えていった。

その後、本格的な狭い山道に差し掛かると、トヨタウィッシュ、カローラフィール
ダーが先行する道で、時折停まってしまうのは、かのセルシオがネックになっ
ているのに気づく、対向車に出会う度に、停まっては降りてくる車を待ってやり
すごしている。

山道にはちょっと大きすぎる車だったようでした。

大きな車がいけないわけではないのだが、山道とはどれだけ寄れるか、どうや
り過ごすかを考えなければいけない。
決してセルシオのせいではないのだが、狭い道にはそれなりの車が似合うと
思った出来事でした。

峠を上りきり、そして下ると、広い広い道に出た、そしてその道の端にセルシオ
は停まり、疲れきった顔を見せていた。

上り下りのある道に似合う車はどういう車なのかと考えていた。
力があり、車幅が狭く、ブレーキが強く確実なる車が似合う。

下りで自らの重さでスピードをあげることなく、４輪がしっかりとグリップして確実
に走り抜けてゆくことを望む。

一台の車が頭をよぎった。

昨日の道ならば、小柄なスポーツ、インプレッサなら最高であったろうと思って
いる。
腰をこれでもかと振りながら走った車から降りると、フラリとよろけるほどの疲れ
を感じていた。

来年の山には小柄な４駆スポーツで出かけてみたい。
これならば、山の温泉に気軽に出かけていける。　行きたいとも思うのである。