SEAESの眼(SEAES EYES)

少し冷えてきますと、てき面に腰が痛む、冬のドライブはエアコンだけでなく腰を
温めるのがよろしい、これぞ快適であります。

うれしいことに、我が古いセダンのシートにはシートヒーターが組み込まれており
まして、スイッチを入れると二段の暖かで腰を温めてくれる。
冬の戸外のカイロよろしく、どこかに暖かさがありますとどんな寒さにも耐えられ
るものであります。

さんざん歩きましてパーキングに停めた車に戻り、エンジン始動と同時にシート
ヒーターのスイッチを入れますと、えもいわれぬヨロコビを感じる。
これは足元のヒーター、空気環境のエアコンとは違う局部温めのヨロコビなの
です。

足湯なんてものがありまして、靴を脱ぎ靴下を脱いで足を入れますと、これが足
からポカリポカリと温めまして人気がありますが、車では腰を温めるのが早い。
実際、居心地がよくなりすぎて、寒い戸外には降りたくなくなるほどであります。

お迎え、なんてシチュエーションになりますと、これがまた便利でありまして、さ
ぞかし凍えているだろうと想像しつつ、現地に着く前に助手席のスイッチも押し
ておきます。

お座りになる紳士、淑女、ま、特に淑女がよろしいわけですが、座っていただき
ますと、微笑まれまして暖かいと言う。
こんな気遣いも、紳士のたしなみかと思われ、使う機会を探しております。

海外のメルセデスのオープンカーには、さらに首まわりを温める装置がついてい
ると聞いております。

じつに、冬のオープンカーというものは夏ほどには辛いものではありません。
足元には強力に効かせたヒーターを入れ、窓を上まであげますと、走っている時
にはあまり寒さを感じません。

そのぐらいの車でしたらシートヒーターは当然完備しておりまして足と腰が温かい
上に、ヘッドレストあたりからエアヒーターという、暖かい風が首を温めるという。

足、腰、首の温めさえあれば冬のドライブも快適であるというご案内でした。

最近はドライバー席より助手席が快適につくられるなんてことも提案されておりま
すが、やはりドライバーはオーナーではありますが、サイフだけは助手席が握っ
ておりまして、もてなさなくてはなりません。

シートヒーター付き車、いかがですかな、と助手席さんに言ってみるのであります。

旦那さんはあなた専用のショーファーになりますぞ。