2008年08月21日
鮎を焼く人
「今も天竜の上流で鮎が獲れるのは魚道があるからなんですよ」
昨日の天竜相津天竜遊船の船頭さんから、船明(ふなぎら)ダムの西側には
何段にもなってダムの水の高さに至る魚道があることを教えていただきました。
いつかダム建設の問題の中に、魚が遡る為の魚道を持たせていないところ
は魚の生態系を変えてしまうと聞いていたから、天竜の治水のすばらしさを
うれしく思ったのです。
天竜遊船のBBQ場で焼いていただいたのは、まさに天竜の鮎、お客さんに
煙がかかってはいけないと、BBQの場とは随分離れたところで鮎を焼いてく
れた船頭さんと一杯の酒を楽しみながら焼き上がりを待ちました。
こんな機会をもったからこそ知った天竜の水は、浜松や磐田へと送られて、上
水道や農業用水に使われます。
遠く磐田には地下のトンネルを通じて旧豊岡村へ流れてゆくのだとも教えて
いただきました。
身近でありながら、風景のひとつとしてとおり過ぎてしまう天竜川の水に興味
を持ち、先達の話を聞くのは楽しい時間です。
いまや長野県にまで至る大浜松市の天竜水系にはまだまだ聞いてみたいこ
とがたくさんあるように思います。
聞きとり、どう伝えるかを考えるSEAESは天竜の人々が当たり前のように話す
話を伝えたいとも思います。
何に興味を持ち、どう伝えていくか、またそれを読んで天竜への旅を楽しむ人
がさらに増えたらいいなとも思います。
夜の闇の中、チロチロと炭火で焼かれた鮎は塩がきいて頭から食べてしまえ
るやわらかさとコガコガしたうまさをもっていました。
また訪れたとき、天竜を伝える人の話を聞いてみたいと思いました。
今なら、まだ話してくれる人がたくさんいるのではと思ったのでした。
Posted by もとお@SEAES at 12:25│Comments(0)
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