SEAESの眼(SEAES EYES)

モノのインプレッションってどうだろう、SEAES FACTORYは考えています。

乗り物は車だけに限らず、船もバイクもいい、パソコンだってインプレできる
はず、モバイル機器はお得意の分野、もちろん広義とすれば食べ物やレジャー
だってその範囲に入る。

そんなさまざまなインプレッションを仕事の一部にしようと計画しています。

車ならば、もとおは元々ラリーやジムカーナの経験があり、イチローはお馴染み
くるまにあで長く車を書いているのです。

どちらかの会社さん、面白い企画をつくりますので声をかけてくださいね。

・・・・MGB-GT

静かな風のない日曜の早朝、早朝というよりようやく夜の空が明るい青に変わる
時間に僕はガレージをあける。

まだ眠りつづけている町には、たまに通り過ぎるウォーキング人がガレージを覗く
だけで大きなエンジン音は迷惑になるのです。

クロームはガレージの薄明かりの中にいる自分をつやつやと写し、うっすらと先
週からのほこりをはらえば、今から火をいれるエンジンが今か今かとせかしてく
れる。

大切に磨きあげた車は日曜日の僕の心とシンクロしはじめているのです。

MGB-GTは特別なエンジンを積む希少なやつで、８気筒と言うと誰もがボンネット
を開けたがる。

狭く低いコックピットには大柄な体はちょっとキツイのだけれど、腰をいたわりな
がらドアの横にサーバントのように座り、頭から次に腰をすべりこませれば、タイト
に体を収めてくれる。

ブリティッシュスタイルは大きめなステアリングを胸の前で抱え込むのが正統派
なのですから。

ステアリングの右側、ダッシュボードのスナップスイッチの間にイグニッションキー
を挿し

・・・・・・・・・・・・・・・・　何かそんな話を書いてみたい。

モノはヒトに使われて心を持つ。

ヒトの心はモノに感じれば伝えたくなる。

その人の伝える言葉を聞けば、背中を押されるヒトが現れるのであります。

モノに心をふきこむ、それも私たちが目指している仕事なのです。