2008年11月03日
マルニーのフラットウインドウ
マルニーと愛称で呼ばれる車がある。
かつてのBMWセダンはあらゆるメーカーのベンチマークとされ、今も車評誌
ではそれは続く。それほど普遍的セダンとはBMWをその代表としている。
BMW2002、これを称してマルニー、02を指して言う。
愛称を持つ車は愛された証のように、今もそう呼ばれるのである。
この時代の車は写真のように、極めてフラットなサイドウィンドウを持つ。
現代の車はガラス加工技術の進歩から、微妙にふくらませることができるか
ら、こうしてフラットには見えない。
ガラスに映りこむものをフラットに写すのは鏡であり、外から見れば反射する
フラットな鏡となる。
くるくるとハンドルをまわせば、ウインドウは平らに降りて開く。
これは美しい窓の形である。
一昨日、突然パワーウィンドウが壊れた。当たり前のように動いていたスイッ
チは突然壊れて窓を閉められなくなった。
古いセダンながら、わずかに湾曲を持つウインドウは止まってしまった。
涼しいというより寒さを感じて我慢したものの、やはり工具を取り出し、スイッ
チを取り外し自ら修理をした。
するするとウインドウはあがり、車内は暖かい密室に戻った。
シンプルなることを思い出し、自動に慣らされていることを思い知らされた。
最近、古い車を大切にしたいとも思う。オイルが回り、どの機械部品もすらり
と動きどこかに行くにも工具を持ち、点検をしながら憂いをなくしたいとも思う。
その為に相棒となる車は愛することができる車でなくてはいけない。
久々にマルニーをじっと見て、よいなと思うのである。
Posted by もとお@SEAES at 00:26│Comments(0)
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