2008年10月25日
ゼンマイカーのフォードGT

小学生時代のカーブームは、プラモデルのゼンマイカーからはじまりました。
近所の幼稚園の広いコンクリートの外庭をゼンマイカーのコースに使い、学
校から帰ると、皆自慢のゼンマイカーを持って集まってきました。
安いプラモデルの車のほとんどはアメリカ車、まだ見ぬ車への憧れは全て
アメリカ車にあった時代でした。
内臓ゼンマイの強いものを選び、裏返してゼンマイを巻き、後輪を指で押さ
えてスタートラインに並び、一斉に放すのです。
ズルズルスルとゼンマイが伸びながら走り去る車の距離を競ったり、スピー
ドを競っていたことを思い出します。
簡単にシャーシとボディをくっつけるだけのプラモデルでしたが、いつか将来
カッコいいアメリカ車に乗りたいと思っていた少年たちが競っていました。
まだ日本では軽自動車がつくられはじめ、マイカーもチラホラという時代、カ
ローラやサニー、地元浜松ではスズキのフロンテなどが購入対象であった
頃だと思います。
あれから40年、日本の車は模倣に模倣を重ねた時期から世界のトップに
まで上り詰めた。
イメージとしてのアメリカ車に今でも好感を持っているのは、この頃ののび
やかな造形のアメリカ車に憧れていたから。
リメイクされたフォードGTを見てときめいた世代が多いのはよき時代のアメ
リカへの憧れ、それは車への憧れだったのです。
ジリジリジリとゼンマイを巻き、一斉に飛び出したモータリゼーションの先
は広く世界に広がっていったのです。
Posted by もとお@SEAES at 00:22│Comments(1)
│クルマっちゃうな
この記事へのコメント
ゼンマイのプラモデル、1970年生まれの小生にとっては幼児期に散々お世話になりました!
中でも気に入っていて最もよく遊んだのは今は倒産したエーダイグリップの1/28トヨタセリカLB2000GT、こいつは実車を思わせる艶やかなブルーメタのボディもさることながらピアノ線を使って固定されるゼンマイユニットの強力なこと、強力なこと!スケールスピード90km/hぐらいで鮮やかに駆け抜けてくれました!そういえばゼンマイを巻いて空回りさせた時の音からして実車のトヨタ18R-G型/1968cc 145psのツインカムユニットの咆哮を思わせる音であったことも幼心をくすぐりました。
この他同じく大滝1/28の三菱ランサー1600GSLのゼンマイ付きも気に入っておりました。カチッと決まった造形、ホイールのあしらいなど本物を思わせる緻密さで単に玩具としてだけでなくスケールモデルとしての美麗さもあったと感じております。さらに1/32セントラル模型製マツダサバンナGS2も小スケールとは思えない精密なボディライン、ゼンマイの強力さで大いにエンジョイしたものです。
以上各種のゼンマイカーは小生が走らせまくった末、キッチンや鏡台の角に激突してボディにひびが入ってボロボロになり捨ててしまいましたが、そうした幼児期の思い出を忘れられず昨年のクラシックカーミーティングで1/32の永大製ブルーバードU1800SSS-Eのゼンマイカーを購入、組み立てましたがボディラインはそこそこ見られるもののこいつのゼンマイときたら1mたりとも動かない代物、どこが<強力ゼンマイ>なのよねと話の種を得た格好です。
中でも気に入っていて最もよく遊んだのは今は倒産したエーダイグリップの1/28トヨタセリカLB2000GT、こいつは実車を思わせる艶やかなブルーメタのボディもさることながらピアノ線を使って固定されるゼンマイユニットの強力なこと、強力なこと!スケールスピード90km/hぐらいで鮮やかに駆け抜けてくれました!そういえばゼンマイを巻いて空回りさせた時の音からして実車のトヨタ18R-G型/1968cc 145psのツインカムユニットの咆哮を思わせる音であったことも幼心をくすぐりました。
この他同じく大滝1/28の三菱ランサー1600GSLのゼンマイ付きも気に入っておりました。カチッと決まった造形、ホイールのあしらいなど本物を思わせる緻密さで単に玩具としてだけでなくスケールモデルとしての美麗さもあったと感じております。さらに1/32セントラル模型製マツダサバンナGS2も小スケールとは思えない精密なボディライン、ゼンマイの強力さで大いにエンジョイしたものです。
以上各種のゼンマイカーは小生が走らせまくった末、キッチンや鏡台の角に激突してボディにひびが入ってボロボロになり捨ててしまいましたが、そうした幼児期の思い出を忘れられず昨年のクラシックカーミーティングで1/32の永大製ブルーバードU1800SSS-Eのゼンマイカーを購入、組み立てましたがボディラインはそこそこ見られるもののこいつのゼンマイときたら1mたりとも動かない代物、どこが<強力ゼンマイ>なのよねと話の種を得た格好です。
Posted by 真鍋清 at 2010年02月12日 00:42



