2008年10月04日
壊れかけたワーゲン
「壊れかけたワーゲンのボンネットに腰掛けて」
大滝詠一さんの”雨のウェンズデイ”の冒頭に出てくるワーゲンは大ヒットア
ルバム”A LONG VACATION”に納められた思い出の中にある。
当時はまだ車の音源はカセットテープ、車に入れっぱなしにしておくと伸びて
しまったりした頃、東京から帰ってきた夏はこのアルバムを聞きっぱなしの夏
を過ごしました。
A LONG VACATIONというテーマは当時20代の若者には自分の季節のテ
ーマとして聞いていた。
海沿いのプールに出かける時も、夕暮れの中で過ぎてゆく日曜日を惜しむ
時もどの歌も似合っていたのです。
時は移り、テレビで同名のドラマが始まった、もちろん大滝詠一の曲を使う
ドラマではなかったのだが、当時夢中だった山口智子さんが、キムタクと競
演するドラマに夢中になった。
このドラマこそが20代から探し続けていた人生を転換することを教えてくれ
たのでした。
ピアニストを目指す青年は、ピアノで生きることを断念しようとする数年を送り、
もう、若いということを魅力にできない女は少々無理をして生き方を探してい
た。
共に過ごした日々が、自分たちを前に進める力となると知った二人は長い
休みを終えて人生にぶつかってゆくのです。
人生のどの時期にも停滞という長いお休みを迎えることがある。
お休みしている間は、決して前へは行けないのだけれど、しっかり積み重ね
た思いを熟成している時なのです。
そしてまた立ち上がる日が、長いお休みを終えた日なのです。
A LONG VACATION、人生に何度も訪れる長い休みを経て、人は立ち上が
る日を迎える。
そう思い、そう信じて仲間といれば、「お休みの終わり」をどちらかが告げれ
ばよいのです。
今日はまた活動を始める初日となる。 長い休みは自ら終えるのです。
Posted by もとお@SEAES at 00:21│Comments(0)
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