2008年09月28日
MEAET THE MiTo

車のメーカーの力とは、もちろん性能や販売力ではあるのだが、歴史の中で
作り上げられたブランド力を持つものが強い。
ブランドの持つ喜びは取得満足度であるから、じつは車の性能に比例するも
のでも価格に関するものでもない。
工業生産物である車のどれを取得し、まとうかが服装(ファッション)にも通ず
る要素になる。男性にも女性にも、服の上にさらにまとうのが車である。
アルファロメオの近代のブランド化は、もっとも難しいと言われるスポーツセダ
ン156の成功にはじまり、続く小型の147に続く。
アルファロメオはオリンピックアスリートを目指さず、町のスポーツウェアのブ
ランドを目指す。
ちょいとスポーティなルックスを持ち、ブランドマークがはっきりとしていて、
誰にでもスポーツ趣味の爽やかさを感じさせる戦略である。
むげに高級化する、もしくはこれみよがしの派手なルックスにするのではなく
ブランドアイデンティティの盾をかざすだけでアルファという無形のブランドを
意識させる。
ブランドとは使い続けて愛するものでもあるが、一度は手に入れてみたいと
思わせるものである。
次は手の届くものにする。これはブランドの浸透戦略である。
アルファロメオは世界の潮流、コンパクト化において、MiTo(Mi=ミラノデザ
イン、To=トリノ工場)の中を持つマイファーストアルファを提案する。
VWグループの進める低艇排気量化戦略、つまりわずか1.4リッターで実現
する燃費と高能率を掲げる最新のファッションに遅れることなく発売してきた
のである。
ダウンサイジング、低排気量化は時代の要求でありお洒落でもある。
そこにあわせたアルファブランドはMiToである。
マイファーストアルファ層を取り込みながら、最後のアルファを選ぶ世代にも
アピールする。
どちらも時代のファッションでありブランドである。
町の小粋を考えるなら、アルファロメオMiTo、これは注目に値するのだ。
Posted by もとお@SEAES at 10:22│Comments(0)
│クルマっちゃうな



