SEAESの眼(SEAES EYES)

順は変わるのだが、今回のインプレの最終地ラウンドテーブルに車を戻
した後、試乗待ちをしていた二人の女性スタッフに車を引き継いだ。

じつはプジョー207CCは女性に似合うのではと考えていた。
比較的小さなボディ、まさに女性に身に着けていただきたいフレンチブルー
、オンとオフとを変えるCCのギミックともに働く女性に似合うと考える。

我々男は、この車でお迎えに来られることを想像してみたい。

じつはお返しするにあたり、座高にあわせたヘッドレストを戻さずにお渡
ししたから、乗っていただいた女性には写真では高すぎる位置にある。

この逆を理想とすれば、ドライバーズシートのヘッドレストは女性に合わ
せ、助手席のヘッドレストが高い位置にありたい。

ブルードレスに猫の目、スポーツウェアそのものの車でお迎えされる。
想像してみれば、この車の吊眼は夜活動する猫科特有の眼をしている。
ハンティングされるのは、我々男であると考えてみるとよろしい。

活動的な女性、仕事をする女性が闊歩する街は小粋である。
中国しかり、力を増した国や街は女性の歩く姿に象徴されているので
ある。

オンとオフを分け、オフの化粧に変え、まとめた髪をほどいた女性がシ
ートの間にあるルーフ開閉のスイッチを押す。

セクレタリーカーは、たちどころにリゾートエクスプレスに変貌する。

お供に選ばれるかどうかは、ナビ席で小粋な会話ができる男に限られ
るのである。

かつてバリバリに仕事をこなす小説家の女性にインタビューしたことが
ある。

髪をほどいた彼女はプロフィールとして渡された写真とは別のオフな
姿をして表れた。

「オフはロードスターでどこまでも走るの」と彼女は言う。
限られた時間をドライブする時間に割り当ててリフレッシュしていた。

彼女は走り去るナビシートに誰を乗せるんだろうと考えた。

自分の姿を想像をしてもみないのはグレーのスーツの自分を、タイが
縛り付けていたからなのであった。

---------------------------------------------------------------------------------------------
このブログインプレッションはシトロエン・プジョー浜松の山下さん
ランドマーク・プランニングのemuさんのご好意で実現しました。

尚、このインプレはシトロエンＣ２　シトロエンＣ４ピカソ　シトロエンＣ６
に続くものである。
---------------------------------------------------------------------------------------------