SEAESの眼(SEAES EYES)

あるご縁があって去年から少しだけお手伝いしているから、田んぼに実る
お米の様子が気になっていると、連絡がありました。

今年の新米の刈り取りがいよいよ九月初旬から始まると言うのです。

農業の大変さを知らないから、気にしていないといつの間にか代掻きがは
じまり、水が満たされ、田植えの季節となる。

まだくるぶしほどの小さな苗だと書いていた頃からひと夏を超えればもう
稲刈りの季節が来るのです。

「いよいよ稲刈りですよ」と電話をいただき写真撮りの日程を調整する。

黄金の稲穂の中に立つ農家のみなさんの顔がほころぶうれしい季節が
もうすぐそこに来ているのです。

子供時代は田んぼの間の道を通学していたから、農家の作業を見ては
季節の訪れを知っていました。

今は事務所の中にいて、通勤の時間に偶然見るにすぎなくなりました。

あの一面に黄金色となり、重く垂れた稲の中に立てば、むせ返るような
お米の匂いの中で写真が撮れるのです。

今年も喜びの笑顔をテーマに撮ってみましょう。

大切に手にすくい、一粒もこぼれないように愛されるお米を撮ってみまし
ょう。

新米のうれしさは、私たちのＤＮＡの喜びです。

うれしくてうれしくてたまらないでシャッターを切っているのです。