2008年08月05日
丁寧な酒
大人であることは一人を愉しむことである。
小さな光の店はまずは手元のグラスのみの世界を用意する。
目の前に見えるグラスに見惚れていれば、よき友が隣にいる芳醇に
気づき、また酒にうまさを加えるエッセンスを知るのである。
BARの名はトライアングル、チーフバーテンダー知久伴也さんの手
を眺める店を愉しむ、出会いであり期待である。
店のドアをあければ新しい世界へのドアを開くことに通ずるのです。
BARを愉しむのに難しいルールも構えもいらないのはBARはドア
をあけた時から入ることができる演出空間だからである。
薄く細いグラスを持ち上げれば自然と丁寧なる大人になる自分を感
ずることができる。できればその自らの演出にまかせればよいのです。
ずらりと並ぶ歴史たちがカウンターの向こうに広がり、私たちと共に
生きてきた酒たちが迎えてくれる。
この酒たちとの出会いを演出してくれるのが知久さんたちの仕事なの
です。
酒を愉しむテーマは人それぞれ、そしてその日の気持ちと隣の仲間
も違えばもう一人ゲストとして招かれる酒もまた違う。
愉しむ為の友人の話を鼻と舌と喉、そしてグラスを愉しむ指で聞いて
みる。 もちろんその美しさはあなただけの為にある。
あなたの心に届くようにその歴史を語ってくれるのです。
さて、なかなか一杯にありつけませんか
美しい友は知久さんの手で静かにステアされていますよ。
紳士ならば、それを静かに待つのです。楽しき夜の友はまだこれから
なのですから
Posted by もとお@SEAES at 22:03│Comments(0)
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