2009年10月16日
こだわりの一品
今、製造業は大変な時期なんだと思う。
いや、今だけで本当に済むのかという不安ばかりが募っているのだろう。
他人事では無く小生も全く同じ焦燥感を感じている。
でも、今のような状況だからこそ、
少し立ち止まって色々と考えてみてはどうだろうか?
立ち止まって考えることなど無いと言われるかもしれないのだが、
考える事は沢山あるはずだ。
そう。
100年に一度と言われるこの不景気を体験出来てる事ってラッキーじゃない?
なんて気休めにもならないだろう。
でも、今の状況から数年前のような状況が本当に戻るんだろうか?
自動車業界を初めとした製造業が休日出勤までして作る程のニーズが、
起こるんだろか?
こと自動車産業にフォーカスしてみると、
自家用車の買い替え需要は明らかに伸びていると考えるべきだろう。
しかし、21世紀はECOの時代だ。
ハイブリッドを初めとした次世代の低燃費車は増え続けていくのだろうが、
大量に消費する程の事でもあるまい。
日本で生産した自動車を諸外国に輸出するのであれば、
現地生産にシフトした方が断然コストが安くて済むんじゃないだろか?
そこで一つ提案なのだが、
そろそろ自動車もライン生産方式からセル生産方式にシフト出来ないのだろうか?
セル生産とは、数人の技術者が組立工程の全てを行うというもので、
「少量多品種」に対応する日本独自の生産方法なのだ。
これで何をするのかというと、
お客様ごとのニーズに合わせて1台ずつオーダーする仕組み。
そう「セミオーダー方式」で、
”世界に一台!”というお客様の射幸心をも煽ってしまう画期的なオーダー方式だ。
色はもとより車高の高さやハンドル径、シートの色などなど。
駆動方式や排気量まで選ぶ事が出来たらもはやゲームの中でしか味わえなかった感覚が、
実現出来るのだから、ある特定の層にはかなりの訴求力があると思われる。
我々、ユーザ側は楽しいが、
メーカーサイドの設備投資もハンパじゃないだろう。
でも、大量に作る必要性を失って時代に淘汰される事を待つのであれば、
最後のあがきでは無いが一縷の望みをかけてチャレンジして欲しいと思うのは、
車好きだからなのか?
四輪だけで無く、二輪でも同じようにしたら良い様に思う。
家電も”オリジナル”なモノを注文出来たら更に愛着がわき、
大事に使うだろう。
大量にモノが溢れている事は、コスト的には安くなる。
しかし、「安かろう悪かろう」ではユーザに選ばれないのは、
ご存知の通り。
セル生産方式が全てという訳で無く、
既成概念にとらわれる事無く、柔軟に対応する「柔らかな発想」が、
時代に求められているのでは無いだろか?
「工夫が無い企業に未来は無い。」
いまある事実を重く受け止め柔軟に対応する”しなやか経営”の時代に突入した。
出来る事は何か?
「三人寄れば文殊の知恵」と昔から言う。
一人で考えても埒が明かなければ複数人で話し合えば良い。
”喫煙ルーム”や”休憩室”でフランクにコミュニケートするのが今流だ。
まずは、
全日クールビズ宣言し、基本社内は”ノータイ”にする事から
始めたらどうだろう?
寒ければネクタイをするようになるのだから。
Posted by もとお@SEAES at 11:31│Comments(0)
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