2009年03月14日
風の街
風の街、かつてといっても、もう30年以上前に東京の原宿はそう呼ばれた時代が
ありました。
広義のファッションの街である原宿は、今も残る並木道の広い歩道を当時の若者
たちが歩いていました。
風の街という歌が流行し、風の街を歩くことが若者文化を作りはじめていた頃が
ありました。
用もなく、原宿駅からまっすぐに青山通りまで歩いたり、一本裏通りの竹下通り
を歩いたりと、どこにも若い私たちは埋めていた。
そこに居ることが、まさに文化の中心となっていると感じていたものでした。
わざわざ下町からギターケースを提げて原宿を歩き、代々木公園まで歩くだけで
既に音楽をしていた気がした。
公園では、下手なデュオを聴いてくれる人も多くいたものでした。
風の街は今も変わらず、青春たちに新しい風を送っています。
また彼らは新しい風を起こしているのです。
同潤会アパートが新しいショッピングエリアに変わっても、並木道と舗道は変わ
らず、通りを見下ろす歩道橋からは今もたくさんの若者が風の方向を見定めなが
ら歩いているのでした。
Posted by もとお@SEAES at 13:59│Comments(0)
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