2008年12月11日
ムルティプラの前後
「それにしても変な車が好きですよね」
なーんて言われるのも心外なのだが、確かにそれは言える。
「しかーしそれは車への普遍的な愛なのだよ」とうそぶきながら、今夜も変てこな
車の写真を引っ張り出してくる。
Fiat 600 Multiplaである。
こういう一目では醜く写る車は言い換えれば愛嬌があり、子供の頃から思うよう
にしっかりと前から見れば顔がついている。
機関車トーマスではないが、ライトは目、鼻があり、口があり、フィアットだからピン
ピンとした髭までついているから可愛らしいのです。
「オレの車」なんて言うけれど、案外ニックネームまでつけてしまうほど、車とは
相棒でありガールフレンドであり、ペットでもあるのです。
じーーっと見ているとこもドアってどうよ?ってことに気づきますか?
運転席のドアのハンドルは前にあり、ヒンジが後ろにあるということは、ドアを開け
ばいかに乗り込み易いかがわかる。
何もドアというものは前ヒンジ(蝶番)でなくともよいのです。
それに気づくだけでドキドキしてしまうほどこの車に乗ってみたくなりませんか?
日本の軽トラックのように前に何もないボディが作られるのは狭い道をキビキビと
曲がりながら走らせることを想定しています。
(アメリカ車の鼻が高い、、長いのは広い道で曲がり角も広いから)
つまりはムルティ君はイタリアの狭い路地まで入っていけることを想定している。
ほら、車を見れば生産地の家並みの状況まで予測できてしまうのです。
路地をパタパタとエンジンを響かせて走ってみたいですね。
車への普遍愛は車が育った土地にも及ぶものなのですよ。
Posted by もとお@SEAES at 00:21│Comments(0)
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