2008年11月30日
小さなピアニスト

以前、毎週東京に通っていた頃の話。
毎週月曜日、密かに楽しみにしていた事があった。
新幹線で通う小学生くらいの女の子が展示してあるピアノを弾いていた。
私は月曜しか聞けないので知らないのだけど、きっと毎日弾いていたに違いない。
そもそも、展示してあるピアノなだけに他のお客様に迷惑にならないようにしてあると思いきや全くの製品だったのだ。
この小さなピアニストは毎週私にミニコンサートをプレゼントしてくれた。
毎週、少しずつ成長しているのがてにとるように理解出来たのだ。
忙しい月曜日の朝、
殺伐としている浜松駅構内に一服の清涼剤になっていた。
感心するべき点は、他にもある。
駅の関係者など、全く注意する人もいなかった。
ただ静観し聞き耳をたてて無言の応援をしていたに違いない。
あのときの感覚は未だに忘れる事が出来ないでいる。
そんな私も明日からの仕事に備えて東京に移動する。
あのピアニストを思い出しながら。
Posted by もとお@SEAES at 22:04│Comments(0)
│自由奔放



