2008年09月26日
ZでもホンダZ
どんな車にもイメージカラーがあるもので、今夜紹介するZ、同じZ
でもこちらホンダZはオレンジである思い出を持っています。
先日のフェアレディZならば、240ZGのマルーン、あのアズキ色と
しか言えない色がなぜかスポーツイメージとマッチしていた、今な
らばなかなか冒険と言える色ではないかと思います。
ときにホンダZは軽のスポーツスペシャリティとして人気を博し、街
の財布が軽い若者に愛されていた。
まだ充分に中古車市場も熟さず、若者は入門車である軽や小型
車から車に乗る時代の名車でありました。
沼津駅前ロータリーにホンダZで乗り付けてナンパをする男、これ
はあの「GTロマン」のひとこまでしたが、実際の若者は世界の名
車などは夢の夢、「Zに乗っているんだぜ」と言うのももちろん本物
のZ(フェアレディー)のフェイクなのでありました。
ある日、先輩が駅まで車で迎えに来てくれるという。
フォークソングをしている頃で、ギターケースを提げて待っていると
トコトコと小さな車が現れた。
大柄な先輩は小さな車の窓一杯になって迫ってきて、乗れという。
その車もホンダZでありました。
音楽で身を立てようなんていう先輩は、やはり車になどはお金を
かけられなかった。
ギターケースを無理に押し込んで、180センチ級の二人がZに乗る。
ますます正面から走って来る車の失笑をかった二人でありました。
正面も狭いが、後部から見た姿は「水中メガネ」と言われたホンダ
Zは青年たちの大きな夢を乗せて走っていたのでした。
Posted by もとお@SEAES at 00:24│Comments(0)
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