SEAESの眼(SEAES EYES)

小さなスポーツ車は嫁さんの趣味なのだが、運転する彼はシートを後席につく
まで下げ、嫁さんに代わると一番前にずらしている。
車の真横から見ると座り位置が前と後ろほどにも離れていてほほえましいの
である。

さて、今夜の話題は新発売のアルファロメオMiToである。
アルファには多くの薀蓄を必要とするならば、Miはデザインされたミラノ（ミラノ
デザインというだけでいけますね）、Toは生産されるトリノからとった一般公募
名なのだと言う。

日本での呼称は「ミート」、これだけはちょっといけていない、小さなかわいこ
ちゃんなのである。

性能などは多くの雑誌やＷＥＢに任せるとして、アルファの最も小さい車として
発売されたMiToは当然時代の戦略車でもあります。

小さな車、エコな車でなければ時代の車ではない、などというつもりもありませ
んが、小さな車群が売れに売れていけば、選択肢としてアルファにもありますよ
という車として作られたに違いはないのです。

じつに２０年ほど前、スパイダーに乗っておりましたが、それ以来乗らないなが
らも、アルファはちょいと横目しながら気になる存在なのであります。

１５４から受け継いだ下まで伸びたアルファの”盾”がある限り、どんな小型車も
攻めることができない神域を持つMiToはちょいと違いがわかる方に選択をされる
に違いはないのです。

「いいわね」と差をつけられた奥様連中の中で、わが友人の奥様みたいな小型
で性能がいい？奥様が手を置く愛車にはあのアルファのエンブレムが光る。

１９０センチスポーツマンの旦那のパワーがここでブランドとして見せ付けられる
のであります。

「あれいいよな」、間違いなくひっかかると思っていたら、メール後に即効で電話
をかけてきた。

MiToってかわいいかわいいの連発です。

小さきものを性能いっぱいに生かすのも男、旦那の持ちアジであります。

さて、買ってあげたらどうですか？　「俺、頭つかえないかなあ、女房にはぴった
りなんだけどな」、なかなか苦労も多いようであります。

「試乗に行くなら一緒に行くよ」

こっちはさらに出てきて幅広になった体の方がMiToに嫌われないか心配なので
ある。