2008年10月09日

かじるだけではダメさ

かじるだけではダメさ

「ちょっと教えて」

そんな風に聞いてくるのは仲間であったり、クライアントであったりもする。

できうる限り電話やメールでの対応をするのが”お節介なSEAESな二人”の
スタンスなのだが、ひとつ、私たちはプロであるから、拘束される時間を金額
として評価されなければいけない。

この時勢は「営業は只である」という風潮が続く、手がけている長期プロジェ
クトであるならば時代に合わせて修正するのはいとわないのだが、提案レベ
ルで長期の拘束がある場合は、決して只ではない。

なぜならば、私たちが売るものは「知識と経験」だからだ。

箱物を売るならば、モノのやりとりで代金の支払いは当然なのだが、知的な
ことはカタチを持っていない。
「ちょっと教えて」も、「詳しく教えて」も同じ我々の知識と経験からお答えする
ことで箱に入れてお渡しすることではないのだ。

お節介を信条とするから、私たちは常に新しい出会いから想像できる未来を
共に過ごそうと考えています。

けれどもカタチないものだけに経費的評価が難しいのも実際の問題です。
長く取り組んだ準備期間がまったく評価されない場合もありますが、知識と経
験は確かにお渡ししてゆくのです。

今のインターネット世界は技術やシステムを”利用”する時代です。
利用の中で生まれる疑問や不安をスムーズに前に向けてゆくのも私たちの
仕事です。

ここにはスキルがあると認めていただかなければ利用者同士の教えあいに
過ぎません。

利用者は「かじる」ことで美味しさを知ることができます。
けれど同じ味を味わうだけでは、その実の本来の意味までには届きません。

インターネット活用やパソコンの活用とは、スポーツに似ています。
スポーツはじつは誰でも楽しめるように発達したもので、ゆえに簡単なルール
のスポーツこそ誰もが楽しめるものになる。

そしてそこにはアマチュアの頂点やプロが存在するのです。

毎日鍛錬し、ラケットやバットを振り続けるものと、楽しむ為にスポーツをする
ものは違う。

スポーチにコーチがいて、習うならばそこにはコーチフィーが発生するのです。
うまくなる為、もっと楽しむ為、人よりもそのスポーツを知る為にスクールや個
人教授を受けるのです。

私たちはインターネットやITというスポーツのオーソリティです。
それを使って「どう楽しいこと(商業的」を興すことができるかを常に考えています。

企業として取り組む場合に、それなりの成果をあげるならばコーチも選ぶべきか
と考えます。

おせっかいなSEAESはITを楽しみながら汗をかき頂点を目指す選手たちのプレ
イを常に見続けるコーチであろうとしています。


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