SEAESの眼(SEAES EYES)

相棒が”絶世の美女は美声であれ”という記事を書いたことに触発されて
AVANTIを書く、おなじみのラジオ番組、AVANTI（アバンティ）とはサントリ
ー・サタデー・ウェイティング・バーである。

春に、浜名湖から発信するミニFＭ”HAMANAKO-BASE.FM”の立ち上げ
の計画をし、ＦＭ放送の在り方について各方面に話を聞くと、誰もが取り上
げたのが「AVANTI」である。

「AVANTIのような番組がやりたいね」

こんな人気を持つ番組はファンが多い、土曜の夕刻、丁度出かけ先から帰
る車中で思い出し、慌てて”聞き耳をたてる”のがこの番組である。

かねてよりサントリーとJTが作る番組はよい。

かつてJTの提供した「Ryu's Bar 気ままにいい夜」があったのだが村上龍
をホストにしたトーク番組にも同じ香りを感じた。

洋酒と煙草、嗜好品を扱うメーカーはやはり”醸し”方がうまいのである。

もちろん、AVANTIのような番組は一朝一夕ではできない。
今まで続けたこと、続いたことは密かに聞くファンが多いからで、もしラジオ
に聴視率があるならば、これは土曜の夕刻というベストタイムでなくとも、
驚異的な数字を挙げているのに違いない。

もちろん、サントリーは聴視率などに”聞き耳を立てずに”続けているのだろ
う。

ラジオに良心があるとしたら、こういう番組を構成することである。
あの番組に出演することは、各界人の誇りであり、また自慢にもなる。

長いAVANTIの営業の歴史のヒトコマになる為、皆南麻布まで出かけるの
である。

ラジオの良さはながらである。

ながらでありながら、私たちは醸された酒の香りをかぎ、ジャズに心を委ね
ている。

土曜の夕刻という時間は、サントリーの戦略でもあるのだが、我々はラジオ
のスイッチを入れてAVANTIのドアを開けるのだ。

「やあ　スタン」

「いらっしゃいませ」

こんなことを書いている男も、専門性さえあれば出てみたい。そして聞き耳
を立てていただきたいのである。

それにはAVANTIあるのみ、AVANTIとはイタリア語で”前進”の意味である。