2008年09月10日

カッチン玉

カッチン玉

ガラスの玉はカッチン玉と呼んでいました。

普通はビー玉と呼ぶらしいけれど、僕の子供の頃はカッチン玉、指ではじい
てぶつければもらえるという遊びをしていました。

駄菓子屋の箱の中にあるカッチン玉は、青かったり、緑色っぽかったり、た
まにすごく透明なのがあって大切にしていた。
仲間には透明なのはとられないようにしていたのです。

遊べない日は、部屋に寝転んでカッチン玉を目にあてて、宇宙を見ていた。

よく映画であるように、広い広い宇宙は、じつはもっと大きな世界から見れ
ば、砂の一粒なようなもの、そんなSF本を読んだことがありました。

カッチン玉の宇宙は、小さな水泡が惑星のように見えてきれいでした。

電気にかざしたり、太陽を透かして見れば宇宙の中で惑星たちは輝いて
いた。

指でゆっくりまわすと、宇宙の中の星も公転するように動いてゆく。

カッチン玉の宇宙はよく遊んでくれたものでした。

宇宙と宇宙をカッチン玉、誰にもとられたくない宇宙は、透明で惑星がたく
さんあるものなのでした。


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この記事へのコメント
私もやっぱり「カッチン玉」の方がしっくりきますね。

子供の頃「メンコ」「酒蓋」「カッチン玉」は
「三種の神器」でした。

因みに「酒蓋」は一升瓶の蓋で、コルクの部分をとって
「おはじき」のように指ではじいて遊びました。
浜松でも結構「ローカル」かもしれません。
Posted by daidai at 2008年09月10日 16:30
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    コメント(1)