HFJの正やん
浜名湖フォークジャンボリーの休憩所で正やん似のスタッフを見つけて、うらや
ましいなあと話していると、今から出演する人がそっくりなんだよと教えられた。
若い日に誰もが好きになった、かぐや姫の正やんは、青年たちの生き方の憧れ
を歌っていた。 そしてそのやさしさは全ての女の子のボーイフレンド像として
ちょっと感傷的に思い出させられるのである。
休憩所からすり鉢のステージ下まで降りると確かに正やんその人がステージの
上にいた。
彼はHAZEというバンドのギターで出演者が写真付きで掲載されている会場パ
ンフによれば、yahoo掲示板で知り合った仲間たちでHAZEが結成されたという。
もちろんHAZEはKAZEを思わせる名前なのである。
正やんの歌は青春の孤独であり、何ものにも自信を持てない青春の葛藤を美し
い誌にして聴かせてくれる。
一緒に暮らしたかった女の子に最後の優しさとして部屋の灯りをつけて去り、
一緒に暮らした大人の女性のハイヒールの音までを歌にする。
カメラも正やんをめざした口であり、目の前に正やんがいるならと浜名湖フォーク
ジャンボリーにゲスト出演した彼を撮るのである。
正やんは再び青年たちにその言葉を告げて去っていった。
「ささやかなこの人生は、喜びとか悲しみとかの言葉で決めて欲しくないのさ」
ささやかながら、風のように吹き去っていった浜名湖の風は飄々とした正やんに
似合っていたのでした。
浜名湖ガーデンパークに咲いた、やさしい青年の面影の花なのでした。
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