空の珈琲
相棒がある喫茶店の雰囲気を指してコーヒーより珈琲が似合うと言う。
店の醸すものにメニューがあっていることは大事なのは店は客のもの
として存在するからです。
差別化しようとさまざまな提案をする店舗の努力に対し、使う側が
照れてしまう店もある。
昨今のコジャレがそれで。薄暗い小間に通され、洒落たつもりの鉢に
おかしな盛り付けで食べさせられる。
店は提案型でもよいがお客に選ばれなくてはならない。
自分にふさわしい店を選びたいのに店が主張され過ぎても照れてしまう
だけなのだ。
珈琲、ふさわしい店にはそうメニューにあってよい。
朝飯に皿のポタージュでは千昌夫じゃなくても困るのである。
こちら居心地のよい喫茶店にいる。
たっぷりのカップにコーヒー、この店はコーヒーがいい。
香り高いコーヒーに秋の空が映る。
静かな昼を求めに来て、それを手に入れている。
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