フィアット500アバルト
SEAESな二人も二人会社という小さい会社ながら、工夫して”早く走る”ことを
肝に命じている。
車好きが二人揃えば車談義がはじまり、そんなことを書きたいねという話になる。
昼間はビジネスブログであるが、深夜はエンターテイメント時間を設けたい。
そんな気持ちで”シイズルズル”というカテゴリーを設けてみた。
心の渇望を潤すシズル感を高めるものは何かというネーミングであります。
さて今夜は発売されたフィアット500アバルトを語ってみようと思うのです。
お付き合いください。
この車”アバルト”でありましてエンブレムにはおなじみの”蠍(サソリ”がついて
いる。
もはや伝説となりましたフィアット系の少量生産スポーツチューニング車に与え
られるエンブレムであり、車であるとご承知願いたい。
決して大排気量の車でなく、「ネズミの皮をかぶった狼食い」、そのエンブレム
はサソリ、前を走る車のセンターミラーにはとても怖い怖い”ひと刺し”を持つ毒
虫の姿が映るのです。
性能などは車雑誌、車WEBにゆずるといたしまして、車の世界には生き物を
エンブレムにするものが長い歴史を持つ車には多い。
あなたが前走している時にミラーに迫ってくる生き物がどんなものが怖いかを
考えてみます。
大なるものは暴れ牛のランボルギーニに跳ね馬のフェラーリ、このあたりは避
けるしかないのでありますが、もう少し現実感で言えばアルファの蛇あたりは
いかがでしょうね。
そして妙な迫り方で小さなものが追ってくる。この子ネズミの髭の間に毒虫の
サソリがついていたとしたら。
これは大いに面白いことになる。
腕と車に自信の方ならアクセルをスッと踏み足してみる。小さな車体に同等と
侮るならばセンターミラーの中で大きく育つサソリを見つける。
そして”アバルト”が市街地スピードでのピークを行くものだと思い知るのです。
イタリアは大なる資産を持つものと、小さな投資と闘志を持つものに同じ喜び
を与える国であります。
大なる国がトップスピードで走り抜ける100mでは圧勝しながら、工夫がなけ
ればリレーでは小さな国の努力に負けるかのごとく、住む場所が違う例えあ
り。
フィアット500アバルト、これを手にした人は努力の走りを愉しむことができる
はず。
見くびって走る車を、ピーキーに追い越し、ミラーでその慌てぶりを見る。
「この車ってなに?」停めた車を指して人が聞く
「アバルトさ」、フルネームで言う必要のないエンブレムを持つ車に乗る男。
女ならば、もっと美しい一言を残すことができる。
「サソリの毒は後で効くのよ」
さて、ヒゲネズミにサソリ、見に行ってみますかね。
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