タイトな関係

もとお@SEAES

2008年12月26日 00:20



目の前をコペンが行く、冬の夜にハードトップのまま中には二人が寄りそう様子
が見てとれる。

ダイハツコペンは小さなオープンスポーツとして愛されていますが、それを見か
けると、ちょっとだけ緊張してしまうのは、乗っている二人の距離がとても近いか
らなのです。

ハードトップを閉めたままでは小さな丸いシェルの中に二人はとてもタイトな関係
で乗っている。
昔の歌ならば「息がかかるほどそばにいて」という距離が見てとれる。

これはまるでデートカーそのものに作られているのです。

寝転べるほどの室内を持つ車が売れる時代に、まるで二人の為だけの車を楽し
むオーナーは演出方法を知っている。
コペンで行くよと言えば、まるで二人きりのデートが待っているのです。

タイトな関係で寒い中を走った後、ドライバーの配慮でひざ掛けをかけてオープン
にする。ガラスをすべてあげていれば寒くはないのです。

タイト感の後の開放、そしてまたタイトとし、夜の街ではまた開放されてイルミネー
ションの光をすべて手に入れる。

車とは演出の小道具であり、ドライバーは演出家ともなりえる。
エコでいて、演出の道具であり、趣味性を持ち、ひざかけのやさしさを持っている
としたら、あなどれる車ではないのです。

前を行くタイトな関係の二人は、やがて街のイルミネーションの中に到達します。
さて、やりますかね。

この時期は夜の街の流れる光の中へお誘いするのが常道なのでしょう。
行ってらっしゃい。

ちょっとうらやましい男は、コペンのサイトを覗き込んでみましょう。

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