シルビーマイラブ

もとお@SEAES

2008年11月17日 00:24



いきなり「銀河のロマンス」のサビから入っては時代がわかってしまう。

ある時代を飾った美しい車に横目せざるを得ない世代は、逆に古い時代の美
しいシルビーのことを書いてみるのである。

「アートフォースシルビア」

以外に地味にデビューしたシルビアにはこんな驚くようなコピーがついていた。

正直、「やられた」と思ったコピーセンスのもとにデビューした車はちょっと年上
になりすぎたおじさんの嫉妬を買うような美しきアスリートだったのです。

ご存知?のとおりのクーペ好きは、これこそと思う車を発見しては若さを保とう
とする。
ちょっと年齢的に無理メなのだけれど、もしやこの車が「若手」に受け入れられ
ない時は、おじさんたちが愛してあげようとも思う美しいクーペのデビューでし
た。

ところがこの「アートフォース」は絶大なる人気を持って街に溢れていき、その
勢いは若い若い層へと波及し、中古でさえ愛されていくから出番がない。

アートフォース乗りは「走り屋」と言われるのを好む層と好まぬ層をつくりなが
らもこの美しきクーペを共存させていった。
それは同類でいながら、アートフォースとまでは言い切れなかったプレリュード
よりも数を増やしていったのである。

もしこの車がこのまま現存していたのなら、時代を経た今でも通ずることは間
違いがない。
日産とは、日産は、ときに作品を残すメーカーでもある。

美しきクーペとは美しく乗られるべきストーリーをもって生まれるが、美しさを
乗りこなす人に嫁がぬものであることも明らかである。

少し失礼ながら、おじさんたちに任せてもらえればまた別の美しい人生を送る
こともできたのである。

勇気のないおじさんたち、その一人として横目しながらその一生を見送ってい
たことを告白するのだ。
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