豪放にして最新
昨日、浜松山下町の小間物屋”
ぶん屋”さんに行きますと写真を撮っていた。
今朝は伝える努力のお話です。
ご存知のとおり、豪放磊落な性格でありまして、横丁に住むおっかない親父
風のぶん屋さんですが、商品をつくり広げていくことには努力を怠りません。
まつり絆纏や着物の帯にちょいと提げる巾着の写真を撮りますが、店の中で
あっちへ向いたりこっちへ向けたり、下にキリムを敷いたりして撮影しており
ます。
常から私たちも商品を心をこめて撮ることをおすすめしていますが、どうしたら
買っていただく人に伝わるか、どう撮れば商品の魅力を醸すことができるかに
努力を払えるようになれば、その心はおのずから伝わるものだと思います。
撮っては確かめ、どうだどうだと聞き、もっと撮ってみると敷物や小物を変え、
順光にしたり、逆光にしたりと工夫に余念がないのは、商品への愛情、ひい
てはお客さまへのサービスとなります。
一つの巾着にぶん屋さんの商品写真は十数枚に及んだはず。
息をつめ、心をこめ、お客さまに届けとシャッターを押す。
駄話しをしながら、後ろからそっと努力の様子を撮ったのした。
写真は機材で撮るものにあらず、届けとの想いで説明するように撮る。
食品なら新鮮さやおいしさを、工夫したものならその努力を、写真に写しこま
れるものは撮る人の心です。
撮れたぞガッハッハ。集中から顔をあげたぶん屋さんが笑う。
ぶん屋さんの努力届きますよと話してきたのでした。
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