猫足で狙う
今回のプジョー207CCのブログインプレッションは雨の中で行った。
本来ならばCCにも受け継がれた猫足をワインディグで試すつもりが
雨である。
ならばと雨を味方につけて都市に棲む青い猫の写真を撮る。
猫科の常、なつかせたらよい声で鳴く。と思ってよいのかどうか、
つり目を避けても後ろからも赤い猫の目は睨むのである。
プジョー207CCは雨を味方にする猫である。
しっかりとフィクスされたクーペのスタイルでいる間はクルマに興味
を持たない人種にはスマートな猫に過ぎない。
少しお洒落な猫はファットではいられない、柔軟な足腰を使い、忙し
く行き交うクルマの波の中を走りぬけなければならない。
雨をいとわず主人を待つのは都市の猫なのである。
都市に棲むもの、バックシャンでなくてはならない。
お洒落であることは鏡に映る正面だけでなく、自らが見えない後ろ
姿にこそある。
都市で使うということは派手にならず歌舞くことなく、品を備えた姿を
求められる。
スーツは仕立てにこだわればこその差が出るものである。
プジョーはフランス仕立てである。街で使う為に仕立てられている。
雨の中にたたずめば、このスーツどこにも奇抜を見せることはない。
ただし、このフレンチスーツの意味を知るものは街を飛び出していけ
ることを知っている。
ただし、その力は雨の止むのを待って発揮されるのである。
プジョー207CCは都市に棲むフィクストヘッドクーペである。
空調を効かせて移動する都市住人の猫足である。
雨を止め、写真撮りの空を見上げている。
猫も背を丸めてその雨の中にいる。
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このブログインプレッションは
シトロエン・プジョー浜松の山下さん
ランドマーク・プランニングのemuさんのご好意で実現しました。
尚、このインプレは
シトロエンC2 シトロエンC4ピカソ シトロエンC6
に続くものである。
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