猫足で狙う

もとお@SEAES

2008年09月10日 22:08



今回のプジョー207CCのブログインプレッションは雨の中で行った。

本来ならばCCにも受け継がれた猫足をワインディグで試すつもりが
雨である。
ならばと雨を味方につけて都市に棲む青い猫の写真を撮る。

猫科の常、なつかせたらよい声で鳴く。と思ってよいのかどうか、
つり目を避けても後ろからも赤い猫の目は睨むのである。

プジョー207CCは雨を味方にする猫である。

しっかりとフィクスされたクーペのスタイルでいる間はクルマに興味
を持たない人種にはスマートな猫に過ぎない。

少しお洒落な猫はファットではいられない、柔軟な足腰を使い、忙し
く行き交うクルマの波の中を走りぬけなければならない。

雨をいとわず主人を待つのは都市の猫なのである。


都市に棲むもの、バックシャンでなくてはならない。

お洒落であることは鏡に映る正面だけでなく、自らが見えない後ろ
姿にこそある。

都市で使うということは派手にならず歌舞くことなく、品を備えた姿を
求められる。

スーツは仕立てにこだわればこその差が出るものである。

プジョーはフランス仕立てである。街で使う為に仕立てられている。

雨の中にたたずめば、このスーツどこにも奇抜を見せることはない。

ただし、このフレンチスーツの意味を知るものは街を飛び出していけ
ることを知っている。

ただし、その力は雨の止むのを待って発揮されるのである。

プジョー207CCは都市に棲むフィクストヘッドクーペである。
空調を効かせて移動する都市住人の猫足である。

雨を止め、写真撮りの空を見上げている。

猫も背を丸めてその雨の中にいる。

---------------------------------------------------------------------------------------------
このブログインプレッションはシトロエン・プジョー浜松の山下さん
ランドマーク・プランニングのemuさんのご好意で実現しました。

尚、このインプレはシトロエンC2 シトロエンC4ピカソ シトロエンC6
に続くものである。
---------------------------------------------------------------------------------------------
関連記事