泥棒に始まり善人に終わる

もとお@SEAES

2010年03月08日 14:10




ちょっと興味深い記事を眼にした。


■中日新聞:「悪ガキ」10年後に3万円返す さい銭盗、謝罪の手紙添え:社会(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010030802000131.html




子供の頃にお賽銭箱から盗んだ事が忘れられず、
後悔の念と共に利子分を含めてお金を返却したんだそうだ。

一瞬、読むととてもほのぼのとした記事である。
しかし、”泥棒”は金額の多い少ない大人/子供に限らず、
ダメなモノはダメなのだ。

先日、テレビを見ていたらパンツェッタ・ジローラモさんが面白い話しをしていた。
イタリア、ナポリ出身の彼が日本にきたばかりの時の事。

日本語学校に通う際、最寄の駅に自転車を置いて通学していたそうだ。
学校が終わって駅で止めたハズの場所に自転車が無い。

警察に出向き、事情を説明すると、担当した警察官が言った。

警官:「自転車に鍵、かけた?」
本人:「いいえ」

警官:「そりゃ盗られるよ」
本人:「日本に泥棒っているんですか?」

警官:「...」

というやり取りがあったそうだ。

ナポリ出身の彼に「日本にも泥棒がいるのか?」と問われて、
きっと何も答えることが出きなかった警察官の気持ちが痛いほどわかる。

そうです。
いまの日本には、”安全・安心”という社会が、必ずしも保証されていないのだ。

その話しと賽銭泥棒が必ずしても一致するとは思えないが、
泥棒は悪いことって教えない社会もどうかと思う。

生きるためならなりふり構わずという事も、時には必要かもしれない。
しかし、社会生活に必要なルールやマナーを子供の頃にしっかりと教えないと、
大人になってから本当に”痛い事”になってしまうんじゃないだろうか。

最近、大人も子供も”困ったちゃん”が多いのが、
とても気がかりだ。

近所の口うるさいオジサンにでも変貌する必要があるという事か。

嗚呼。

そんな事が気になり始めるなんて、歳は取りたく無いものだ。




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