メシメシ探検隊
毎年愛知に行く用がありまして、ある町を通り抜ける時に渋滞をいたします。
そこにこの店がありまして、もう何年も目をつけています。
美食やグルメなんていう趣味でもありませんで、町に生き残っている定食屋
さんや銭湯を訪ね歩くなんてことをしております。
古ぼけてはおりますが、店主の手書きでちゃーんと「焼きそば300円」なんて
紙が貼ってあるような店が狙いどころあります。
こういう店は地元が通う店で、大抵はお年寄りが経営しております。
古ぼけたカウンターがありましてその向こうにおじちゃんとおばちゃんがいる。
客がいれば話をしながら「親子丼」だの「焼きそば」だのをこしらえてくれる。
夕方になりますと、「おばちゃん、焼きそば大盛りにビール」なんてお父さんが
やってまいります。
ちょっと重くなった引き戸を開けます。
「いいですかね」と入りまして、席に座りますとキリンビールなんて書いてある
コップに水を入れて出してくれます。
「おばちゃん、何がおすすめ」などと聞けば「なんでもおいしいよ」なんて言って
くれますが年寄りです。
労わりたいと思いまして面倒なものは頼まない。
「おばちゃんが楽なのでいいよ」なんて言いますと、「なんでもいいのにねえ」
なんて言いながら「焼きそばが早いよ」なんてところ。
この店、もう何年も前を通りますが、駐車場がありません。
毎年、今年こそなどと思いながら果たせておりません。
ガラリあけーの「おばちゃん、焼きそば大盛り!」 この夢が今年果たせます
か、11月の中ごろにまたこの店の前を通ります。
見事入れますかご期待ください(しないか)
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