まあちゃんのロータス3

もとお@SEAES

2008年08月13日 00:31



「コクンなんだよ、コクン」

ロータスヨーロッパのシフトレバーは極めて短いストロークで入る。
これが自慢でコクンコクンと入れながらシフトアップし、ダウンする。

「イチローちゃん、まずはシフトダウンの練習からだな」

店の若対象まあちゃんは、首都高を走りながら「コクン」を連発する。

ロータスの「コクン」は運転席まわりのレイアウトもあって、見事にコク
ンしてくれるのです。

写真のようにシートに座り、足をいっぱいに伸ばしてハンドルを握れ
ば、ハンドルの真横にシフトレバーがあることがひとつ。

もうひとつ、後ろまで延びるセンターコンソールが異常に高いから、
ひじかけ(というより肩の位置に近い)に左手をのせたまま、シフト
レバーを握るようになる。

ロータスはハンドルとシフトレバーがほぼ水平位置にあるから、ハン
ドルから左手を離せばすぐ横のレバーに手がかかる。

ここで、「コクン」とシフトチェンジを行うのです。

シビックのドア位置にすぎない車高でコクンコクンとシフトして走る
世界は「!!!!!」の連続、首都高速の周回軌道に入れば、
まさにジェットコースターの世界です。

翌日から仕事用の軽トラが練習カーとなり、まあちゃんが隣に座
ってシフトダウンの練習となる。

「いいか、交差点に入るまで我慢我慢」、シフトダウンしながら交
差点でハンドルを切り、エンジンの回転にあわせて立ち上がって
ゆく。

この時「ドリフト」をはじめて知った18歳の青年でありました。

つづく
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