ブログは私小説

もとお@SEAES

2008年08月04日 06:57



「ブログとは日記のようなものでしょ?」 そう聞く人も答える人も多い。

でも、どうにも読まれることを前提のブログが、日記とも思えない。

ブログを書く人は、自分のまわりに起こった事柄を記事とする。
そして我々はそれを読むうちに、その人の性格や生活感を読み取ることが
でき、興味を持つ。これはファンになる感覚にも似ている。

かつて、今も文芸には”私小説”というジャンルがある。

私小説(ししょうせつ・わたくししょうせつ)とは、作者の身の回りのことを題材
に 書かれた小説のこと。心境小説とも呼ぶ

ちょっとブログはこれにも似ているような気がする。

<私小説とは>
私小説は本人のある期間のことを小説仕立てで書き綴られたもの。
ブログは本人の生活の中でのことや気づきを毎日綴ったもの。

この差は文芸的に小説となりえるかどうかの差でしかない。

であれば、ブログは新しい形の日記綴りの私小説でもあるんじゃない?
などと考え出す。

”ブログ”は果たして文芸なのか? これはまだ始まったばかりでまだ
可能性でしかない。

が、そういう才能を広く世に出すチャンスになっていることは確か。

毎日読むブログの中に、小さなキラメキを見つけること、これも読者で
ある楽しみ。

文芸がブログに勝るとは思わず、新しい表現方法の中でのこれから
が楽しみ。
そこには無限に参入するあたらしい”誰か”がいる。

「ブログとは日記でしょ?」モノのわかった人はそう決めつけたがる。

しかしブログライターのみなさんは、日記だとは思わない。
なぜなら、日記は見せるものではない。
ましてやコメントなどはつかない。

ブログというツールを考え出し、この構造をつくった人は新たなる
才能を際限なく生み出すことになった。

将来、小説家にならぶ職業にブログライターという職業が生まれる
かもしれない。

そしてあらゆる職業へつくための自己アピールツールになることは
既に確かになっている。

今日も多くのライターの皆さんの記事を読み、キラメキを見つけたら
さらに読み進めます。

書くことも読むことも、一人のライターに注目することも文化。

ブログのゆく先、これからも楽しんで行こうと思います。

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